ヴィッテ31 14号艇のリグ・チューニング(2)

5月8日。葉山マリーナヨットクラブ主催の、小網代沖ブイ回航レースに参加しながら、リグのセットアップの仕上がり具合を確認する作業。
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レースそのものは、右からのパフと、右へのシフトの可能性の高かった風を意識すればフリートの右サイドに居たく、強い向かい潮から逃れるためには水深の浅い岸寄り(左サイド)を使いたく、という、判断が難しいレースになり、見えない潮よりも、見える風のほうを優先して、パフを丁寧に拾いながらフリートの右サイドを押さえることにしました。リスクマネージメントからすれば、妥当な作戦だと思います。干潮に向かっている時間帯に、長者から佐島沖では北に向かって流れる潮が強くなるという現象も、感覚的には変な感じで、いい勉強になりました。

結果は、右のシフトが来る前の午前中に、途中の亀城根沖でコース短縮になり、19隻中4着修正4位。強豪が揃う葉山マリーナヨットクラブのクラブレースデビュー戦をしては、充分満足できる成績ではないでしょうか。この日は大潮で午後遅くなるとマリーナ内の水深が浅くなってレース艇が上架できなくなる恐れもあったため、コミッティーの判断も的確だったと思います。

レース中ほとんどの時間帯で4~5ノットの風速だったため、この風域でのリグ・セッティングしか確認することが出来ませんでしたが、それぞれのタックのメインセールとジブセールのシェイプから、マストが左右にストレートに立っていること、マストが垂直に立ち上がっていることを確認することが出来ました。
セーリング中マストの状態が左右で異なっていると、それぞれのタックでメインセールの深さや深さの分布が違ってしまいますし、マストがデッキに対して左右方向に垂直に立ち上がっていないと、それぞれのタックでジブのリーチの開き方が違ってしまいます。
ヴィッテ31 14号艇では、少なくともここまではリグ・セッティングが完成したことになります。
レース中、他の艇と併走する場面もあり、走りを注意深く比較しましたが、微風が比較的得意な艇だということもあり、どの艇に対しても満足のいく走りをしていたと思います。もちろん、ヘルムスマンの集中力と技量が優れていた、という要素も大きいですよ。

次にご一緒させていただく機会は2週間後ですが、そのときにもしもう少し強めの風に恵まれれば、他艇と走り合わせながら、マストのプリベンド量の最終チューンと、マストをもう少し起こしてアフターレーキを1°ほど小さくできないかを、探ってみたいと思います。





ヴィッテ31 14号艇リグ・チューニング(1)

いい南風に恵まれたこの日、午後になってその風が吹き上がってしまう前に
ヴィッテ31の14号艇のリグ・チューン。
backstay95%04.jpgヘルムを確かめつつ、バックステイの引き具合によるフォアステイのサギング量と、メインセールのシェイプが連動して変化するよう、マストステップ位置、フォアステイ長さ、D1、D2のテンションを調整していきます




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この日の数時間のセーリングで、ある程度のところまでチューンアップできたので、次のステップは、他艇と走り合わせて、間違った方向に行っていないかを確認し、その後、さらにファイン・チューンしていく予定。

ヴィッテ31 14号艇のマストは、ベンチマーク艇の〈シャークX〉に合わせて、現在3.9度アフターレーキしていますが、私たちはもう少しマストを起こしたほうがスピードアップにつながりそうだと感じています。

次回のチューニングで同型艇や同じサイズの艇と走り合わせて、その部分についても確認しようと考えています。

お客様の艇のリグ・チューニングに関して等、ご質問やご要望などあれば、どんなことでもお気軽にお問い合わせ下さい。

ヴィッテ31 主要目
全長   9.50m
水線長  8.40m
全幅   3.02m
喫水   2.00m
排水量  3.15t
バラスト 1.20t




ヴィッテ14号艇、進水。

当社では、ヴィッテ31の設計者・横山一郎氏と協力体制を組み、ヴィッテ31のチューンアップを最適化し、さらなる性能アップを図るプロジェクトに取り掛かります。
先頃進水した14号艇のオーナーの皆様のご協力をいただきながら進めていくチューンアップの様子やデータを、他のヴィッテのオーナーの方々の参考にしていただく目的で、このページで報告する予定です。(2011/04)

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